13.4.11

宮沢賢治「告別」







 一応、彫刻を作っている私は、作品を作る側であって、買う側ではないと思っていました。
私自身は人と比べて稼いでいるわけがないし、きっと他の作る側の人もかつかつな生活ので、

作品を買うなんて立場にはならないと思っていました。
そんな私でしたが、私に買う喜びを教えてくださった方がいました。

いざ買ってみると、今まで味わったことない喜びがあり、驚きました。

とは言っても、そうちょくちょく買いたい作品に出会えるわけでもないですし、

値段も買える値段ではないと買えませんから、きっと生涯で数えるほどになると思います。

この掛け軸はある書家の方に依頼したものです。とっても大きく、床の間ジャストサイズです。

これは大学の時の先生が好きな詩です。初めて読んだときは、先生はこう思っているんだと

思い、ぞっとするというか、背筋がひやっとしました。

今も同じ思いです。

この掛け軸をかけると、厳しすぎてつらくなるので、なかなか掛ける時期を選びます。

今は気持ちが燃えているので、掛けても問題ないです。

山で一人、草を刈ることを続けていきたいです。

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